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痔の症状

症状

「ぢ」による痛みは、特に自分でも気がつきやすい症状のひとつで、いくつかのタイプがあります。痛み感じかたや出血の量、かゆみの有無などからも自分の痔のタイプがわかります。こんな症状を感じることがあったら、痔かもしれない! と気づくための重要なポイントにもなりますよ。また、痔は温めたほうがいい、といわれているのを聞くことがありますが、症状によっては温めると逆効果になる場合もあります。急激な症状には一時的な対処で和らげる事もできますが、症状にあわせて冷やしたり温めたりすることが大切です。


痛み

痛みを感じた場合、肛門周辺が腫れたりできものができるタイプと切れてしまうタイプの痔と考えられます。排便時にピリッと刺すような痛みを感じるのは、裂肛の大きな特徴といえます。裂肛の場合、始めのうちは排便中のみに痛みを感じるだけですが、何度も繰り返していると裂け目が治りきらずに内部で炎症を起こしたりすると、排便後も激しい痛みが続くようになります。また、排便時以外にも運動中やお腹に力を入れた時に急に痛みを感じるのは、肛門の外側にできる「外核痔」や「カントン痔核」の特徴です。痔核がひどくなるとその痛みはかなり強烈なその他、発熱を伴ったり一日中常に痛みを感じる場合は、「肛門腫瘍」や「痔ろう」の疑いがあると考えられます。

かゆみ

かゆみの大きな原因は、肛門周辺の皮膚が蒸れてかぶれることによっておこります。肛門やその周辺は、内臓との境目の器官なので皮膚も薄くデリケートで刺激には大変弱い部分です。女性の場合、生理などで蒸れやすい時期がありかゆみを感じることも多く、そこから痔の原因につながる事もあります。痔ろうや肛門腫瘍では化膿した患部から膿が染み出してくるため、それが皮膚につくとかぶれてたまらないかゆみを引き起こします。また、ある程度進んだ裂肛による「見張りいぼ」や外核痔は、飛び出ているいぼの部分から少量の分泌液がでるため、むずむずとしたかゆみを引き起こします。

出血

排便時に出血が見られるのは、「裂肛」や「痔ろう」によるものと、がんなどの内臓疾患によるものがあります。特に日本人は排便に多少の出血が見られても自己判断で”ぢ”だと思い込み、我慢して初期の段階のがんを見逃してしまうこともあります。内臓疾患による出血は便の中に血が混ざっているものが多く、ぢのよる出血は便の外側に付着する、または排便後にぽたぽたとたれたり、紙に着いているのが多く見られます。そのため、排便時の出血のしかたによって、痔疾患と内臓疾患の区別をなんとなくつける事もできますが、痔であっても出血から様々な症状へ発展します。出血があった場合、自己診断だけではなく早期に受診しておくことが大切です。

症状を和らげる方法

ぢによる出血や痛みが進行すると、炎症や化膿が何度も繰り返され生活に支障が出てくることもあります。治療中でも痛みやかゆみが出ていると何も手に付かなくなりますよね。

冷やす

患部に炎症が起きている場合には、腫れや痛みがひどい痔ろうであることが考えられます。下着に膿や分泌液が付着する痔ろうは、かぶれ易く激しい痛みと共にかゆみを感じる事も多く冷やすことでかゆみも軽減させることが出来ます。しかし、膿や分泌液が肛門周辺に付着したままだと一時的にかゆみを軽減させてもあまり意味はありません。分泌液を定期的にぬるま湯で洗い流し、しっかりと乾燥させてからアイスノンなどを患部に当てて安静にしておくと良いでしょう。


温める

“内核痔”や”裂肛”などで肛門周辺の血液循環が悪くなっている場合には、症状がひどくない時でも常に患部を温めることが大切です。特に痛みがある「内核痔」の場合には、カイロや温めたタオルなどを患部に当てて安静にしていると急激な痛みを和らげる事もできます。痔核や裂肛は、同じ姿勢や冷えによるうっ血も大きな原因になっていますので、毎日の入浴でしっかりと患部を温めて血液循環を良くすることでも症状を軽減させ、進行を予防する事もできます。しかし、急激に血流がよくなり反対に症状がひどくなる場合もありますので注意しましょう。


姿勢

痛みを感じて温めたり冷やしたりする時はうつぶせになるのが一番ですが、身体をまっすぐに伸ばすのが辛いこともありますよね。うつ伏せが辛い場合には、お腹に丸めた布団などを当てて身体を預けるようにすると楽に力を抜くことができます。また、冷やしたり温めせずに安静にしていることでも痛みをやわらげることができます。腹圧が掛かることで痛みを感じる事も多いので、横をむいて膝を曲げ、身体の力を抜ける姿勢をとりましょう。