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切れ痔

切れ痔

排便時にピリッと避けたような痛みを感じるため、わかりやすい通称「切れ痔」。ちょっと便が大きかったから…、便秘だったから…と気にしないでいると、歩く事もできないほどの激しい痛みに進行してしまう事もあります。早めに治せば「たかが切れ痔」ですが、放っておくと後悔する事にもなりかねません。


肛門が切れてしまう「裂肛(切れ痔)」

強い腹圧がかかったり、硬い便が無理に押し出されたりすることで、肛門管内部が切れてしまうタイプの痔です。一般的に、便秘の人がなりやすいといわれていますが、便秘症の人以外でも切れてしまう原因がいくつかあります。

肛門が切れるのは…

便秘で硬くなった便は、排便時に肛門付近を擦るようにして押し出されます。肛門付近は、外側の皮膚に近い構造になっているため、腸管内に比べると弾力が少なく無理に硬い便が通過することで簡単に小さな切り傷が出来てしまいます。また、硬い便を押し出すためや出産などでいきんで腹圧が急激に高くなるのも切れやすくなる原因の一つです。その他にも、水分を多く含む下痢は、刺激の強いアルカリ性の水分がデリケートな粘膜から浸透してあれた状態にしてしまいます。そのため下痢が何回か続くと、肛門付近の粘膜は破れやすくなり裂肛となります。

裂肛の悪循環

裂肛は、便の大きさに対して狭い肛門管が一時的に避ける一時的なものが始まりです。一時的な裂肛なら、裂けた部分は括約筋にまでは達していない浅い傷で、痛みも大して秘匿ありませんが、慢性の便秘症や下痢症などで同じ場所に裂肛を繰り返し作っていると歓声化してしまいます。慢性化した裂肛はだんだんとキズも深くなり、括約筋まで切れてしまうと激し痛みが排便後もしばらく続くようになります。一度切れた括約筋は、繊維化して硬くなるため弾力性を失い、さらに肛門管が狭く切れやすい状態になります。そのため、通常の便通でも”キレ痔”を繰り返してしまう「慢性潰瘍性裂肛」になってしまいます。

チェックしてみよう!

切れては治り、切れては治り、を繰り返す悪循環にはまってしまうと、見張りイボが出来たり、痔核になってしまことが多い疾患です。また、他の疾患を患っている人は、再発の可能性が高い場合もあるので注意が必要です。

  • (1)排便時に鋭い痛みを感じる
  • (2)便に血液が付いていることがある
  • (3)排便後ずきずきとした痛みが続く
  • (4)排便後、便器にぽたぽたと鮮血が見られる
  • (5)肛門周辺にイボがある
  • (6)肛門周辺が硬くしこりのようになっている

1〜2だけに当てはまる場合には、一時的に切れる「単純性裂肛」に見られるサインです。しかし、3以降の項目に当てはまる場合、慢性化していたり見張りイボやポリープなどの潰瘍が出来ている場合もあります。

あなたは切れ痔になりやすいタイプ?

切れ痔は男性より女性に多いタイプの痔です。それは、女性がホルモンバランスの変化によって便通が乱れやすいためです。その他にも、肛門内圧が高く負担がかかりやすいタイプの人や腸管や肛門内で痙攣が起こりやすい人は裂肛になりやすい傾向があります。また、すでに内核痔を患っている場合、痔核を便が擦ってしまい、傷ができるため裂肛を併発することがあるので注意が必要です。

治療方法

病状が進んでしまうと治療も難しく手術が必要になる場合もあります。しかし、裂肛サイクルにはまってしまう前に治療すれば、薬を使った温存療法と生活習慣の改善で治すことができます。

セルフケア

初期の裂肛はセルフケアをきちんとしておけば、短期間で治すことができます。便秘気味の人は、水溶性の食物繊維と水分を出来るだけ多く摂るように心がけると便を柔らかくすることが出来ます。また、便意を感じたらすぐにトイレへいき、短時間で排便することが大切です。反対に下痢になりやすい人は、不溶性の食物繊維をとり腸に刺激を与えるような食べ物はひかえると便通を整えることが出来ます。また、排便後に座浴の習慣をつけておくと肛門周辺の皮膚を清潔に保つことが出来ます。

手術方法

肛門管が狭くなっている裂肛には、括約筋を切開して広げるという手術を行うことがあります。しかし、この方法では、手術後に括約筋がうまくつながらず失禁症になってしまう場合もあるため、最近はブジーと呼ばれる指を使って除所に肛門管を拡張する方法が主流になっています。また、キズの範囲が広く肛門管が狭くなっている裂肛には、裂肛周囲から状態の良い皮膚を切り取り裂肛部分に移植する「スライディングスキン・グラフト」と呼ばれる手術方法が有効的です。