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痔ろう

痔ろう

三大痔の一つ「痔ろう」は、特に男性に発症率が高い傾向があります。市販の薬を使ったり、セルフケアだけでは治りにくいタイプで、初期以外では治療に手術が必要なことが多くなります。そのため、痔ろうのサインを見逃さず初期のうちに発見することが大切です。


穴が開いてしまう「痔ろう」

直腸から肛門周辺の皮膚にまで貫通したトンネルが出来てしまうため、通称「穴痔」とも呼ばれています。なぜ、穴があいてしまうのでしょうか?

なぜ穴があくのか

肛門周辺や直腸内部にある分泌線にサイキンが入ってしまい、分泌腺が化膿することが原因です。膿が分泌船内から排出されずにいると、さらに周囲の組織も化膿させながら括約筋の間に到達し、そこで膿の核となる「原発巣」を作ります。原発巣には大量の膿が溜まっているため、これを外に排出させようと身体の外側に向かって膿の通り道を延ばします。この膿の通り道が肛門周辺の皮膚にまで到達して、膿の出口となる「二次口」が開くと穴の貫通した「穴痔」が完成します。

症状

穴が開き、そこから膿や分泌物が絶えず出ているため周辺が化膿したりかぶれたり、生活習慣にも大きな影響を与えてしまうのが特徴です。原発巣が出来た段階では、トンネルは貫通していないのですが内部で化膿し膿が溜まっているため38度近くまで高熱が出る場合もあります。また、原発巣周辺にズキンズキンと脈打つような重い痛みを感じます。また、便通が下痢気味になりやすい人がなりやすいという特徴があります。

チェックしてみよう!

自覚症状が出る頃には、ある程度進行した状態になっている事も多く、長期間放っておくと癌化してしまう場合もあります。痔ろうのサインを見逃さず、早めに対処するようにしましょう。

チェック項目

  • (1)下着に分泌物が付着していることがある。
  • (2)下着に血液の混ざった黄色味のある分泌物が付着している。
  • (3)肛門周辺にしこりがある。
  • (4)肛門付近にずきずきとした痛みがあり、熱をもっていることがある。
  • (5)肛門周辺の皮膚に穴があり、分泌物がでる。痛みがある。

セルフチェック

自分で痔ろうのサインが出ていないかチェックをして見ましょう。上記のチェックに当てはまるものがあれば、痔ろうの可能性があります。
1は初期の段階で、まだ完全にトンネルが出来ていない段階です。2〜4は原発巣が出来る可能性が高い状態です。5に当てはまる場合は、完全にトンネルができています。1以外の項目については、穴痔もしくは他の疾患にかかっている可能性が大変高いため、すぐに医療機関を受診することをお勧めします。

前触れサインを見逃すな

一次口と呼ばれるサイキンの入り込んだ入り口は直腸内にあることが多いため、痛みなどの症状もなく気づくのが遅れがちです。しかし、初期の状態では痛みも無く、肛門から膿や血がでることで異変を感じる人が多いようです。しかし、痛みや熱がない場合には、ただのニキビと勘違いしてしまい治療がくれることがあります。分泌物が下着につくことがあれば、痔ろうのサインかもしれませんので早めに医療機関を受診しましょう。

治療方法

痔ろう(穴痔)は溜まった膿と原発巣を完全に取り除かなければ、またす再発する可能性が高いのが特徴です。特に糖尿病の人は再発率が高く、ほとんどの場合手術をして治療することになりますが場合によっては温存療法でなおすこともできます。

手術

膿と原発巣を取り除くための手術には、くりぬき法と切開法があります。一次型や四次型痔ろうの場合には、特殊な器具を使って二次口から一次口までくりぬくようして行う方法で治療する場合もあります。特に派生頻度の多い二次型や三次型痔ろうには、この方法での治療がむつかしいものもあり、その場合には切開して原発巣を取り除く方法が使われます。また、トンネルが尾てい骨より後ろ側に出来ている場合などは、この方法での手術が難しくなします。

温存療法

二次口から意図のついた器具をトンネル内に挿入し、器具を直腸内の一次口まで通します。これを肛門から外へ引き出し、器具についた糸の先端を二次口の部分で結び、輪を作ります。この糸によってトンネル内に溜まった膿をかき出し、原発巣にある悪芽種を除去します。この方法で治療すると、時間はかかりますが手術を行わずトンネル内を綺麗にすることが出来ます。しかしトンネルの形が複雑なタイプには適していません。