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嗜好品が痔を悪化させる!?

嗜好品

人間の生活を豊かに感じさせてくれる目的で利用される「嗜好品」には、お茶やコーヒー、おサケ、タバコなどがあります。毎日の生活をより豊かに感じさせてくれる嗜好品ですが、少なからず人体に刺激を与える成分が含まれています。肛門周辺の粘膜が健康な状態でない場合、ちょっとした刺激がきっかけで痔になってしまうことがあります。


嗜好品は「ぢ」に悪いのか?

一般的には、刺激の強い香辛料やタバコ、おサケなどは痔によくないといわれます。しかし、嗜好品に含まれる成分の中には、本当に痔を悪化させてしまう作用のあるものもありますが、上手に付き合うと痔の改善につながる場合もあるのです。生活の楽しみを感じさせてくれる嗜好品を無駄に我慢していませんか?

粘膜を荒らす

暴飲暴食などを繰り返していると、口の中や唇に口内炎が出来ることがありますよね。肛門の内部は口の中の粘膜と、肛門周辺の柔らかい皮膚は唇とよく似ているといわれています。ですから口周りがあれている時は、肛門や腸壁も荒れやすくなっていると考えたほうが良いでしょう。特に、タバコは肌荒れの原因といわれていますが、実際にビタミンの吸収を阻害してしまうため、口の端が切れたり、口内炎が出来やすくなりますよね。タバコを数週間のある人は、見えにくいおしり周りの皮膚や粘膜でも同じことが起こるため、特に痔になったことがある人や治療中の人には禁煙をお勧めします。

血行を阻害する

冷えや運動不足、筋力低下などによる血行不良により、血管が詰まったり膨れてしまったりすることで痔が引き起こされるため血行を阻害する成分が含まれている嗜好品は避けた方が良いでしょう。特に、タバコを毎日吸う習慣のある人は、血液の流れが悪くなっている傾向がありますので、禁煙や一週間に1本程度と減らすのがおすすめです。

血行がよくなる

色々な種類のおサケは、血管が広がり一時的に血液循環を良くする効果があります。血行がよくなるなら、「ぢ」にはよいのでは? と思う人も多いかもしれません。しかし、うっ血している痔核や痔ろうの場合、急激に流れのよくなった血液に血管が追いつかず、腫れや炎症がひどくなることがあります。毎日大量に飲むのではなく、たしなむ程度に飲むのであれば適度に血行を促進するので、冷えや運動不足などが原因で痔疾患になっているタイプの人には良い効果が期待できるかもしれません。

気をつけたい成分と特徴

普段の料理や食事に使うことの多い、唐辛子やわさび、からしなどの薬味も痔には気をつけたい食品なんですよ。でも、急に全く使わなくなってしまうと食事の楽しみも減ってしまいますので、適度な量で風味をつけるなどの工夫をして使うのがポイントですね。

カプサイシン

“痔主”の人は辛いものを控えたほうがいい、といわれていますが、唐辛子や七味、チリなどカプサイシンを含む香辛料がないとちょっと物足りないという料理もありますよね。カプサイシンには、食欲を増進させる効果や血行促進の効果があるので、実は適度に使うことで全身の血液循環がよくなり痔の改善にも効果的に利用することが出来ます。普段から隠し味程度に唐辛子を使うのは良いのですが、激辛料理や普段食べなれないスパイシーなエスニック料理などは刺激が強すぎて粘膜が弱ってしまうことがあるので避けた方が良いでしょう。

保存料

市販の食品に多く使われている保存料は、腸管内にいる”善玉菌”を減らし弱らせてしまうことがあります。肉を多く食べる人は特に腸内に”悪玉菌”が増えているので、保存料などによって”善玉菌”まで減らしてしまうとべったりとした脂分の多い便が腸管内に詰まってしまいやすくなります。また、痔の予防にも効果的な”ビフィズス菌”や”乳酸菌”の入った食品には、実際に発酵させて作ったあと、保存料を加えているものもあります。それでは腸内に”善玉菌”を届けることは出来ませんよね。発酵食品を食べるときにも、保存料に気をつけることがポイントです。

ニコチン

ニコチンはタバコに含まれる成分で、ビタミン類の吸収を阻害してしまいます。牛乳やコーヒーとタバコを吸うとトイレに行きたくなると感じる人も多いのではないでしょうか?それは、消化器官にニコチンによる刺激が伝わると便意を感じやすくなるためで、便意を感じにくい便秘がちな人が適度にタバコを利用するのは良いかもおお知れません。しかし、毎日常習になってしまうと粘膜が弱くなって痔になりやすくなります。また、もともと便通が良い人はニコチンの効果で下痢をしてしまう場合もあります。タバコを吸って便がゆるくなりがちな人は、ニコチンで弱くなった粘膜を水分の多い便でさらに荒れた状態にしてしまう事もあるので、タバコは控えることをお勧めします。