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病院での痔治療手術

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長い歴史の中で人類は、痔疾の治療に取り組んできました。漢方や西洋医学の中でも様々な方法が生み出されていて、より痛みや後遺症・合併症などが起こりにくい方法が考えられています。妊娠・出産後に女性が掛かることが多いタイプにも使える治療方法が色々と増えているので、最新治療技術が進むと心強いですよね。


レーザー治療

レーザー治療には今までにも行われていきましたが、痛みや出血などといった問題点がありました。最近のレーザー治療では低出力で細胞に働きかけるため、痛みや出血が少なく短期間治療方法として注目されています。

特徴

彩色のレーザー治療は「ICG併用半導体レーザー治療法」といいます。ICGとは色素のことで、以前から肝臓機能について測定する際に使われていました。この色素を注入した痔疾患部に低出力のレーザー光線を照射すると、レーザーに反応した部分の細胞が活性化されます。以前使われていたレーザー治療では、高出力のレーザーを使い患部やその周辺組織を切り取るもしくは焼ききるという方法でしたが、ICGでは切り取ってしまうわけではないので出血や痛みも少ないのが特徴です。この、低出力レーザーを使い光による情報を身体に伝えて細胞を活性化させる治療方法を「光情報伝達システム」と呼ばれ、主に内核痔の治療に使われます。

治療方法

まず始めに、腰椎麻酔で感覚を麻痺させてから痔核の内部にICG液を注射します。肛門から細い器具を内部に入れて、ICGが入った状態の内核痔全体にレーザーが当たるように照射します。細胞に直接情報を与えて、健康な細胞を活性化させたり不活性化させて自然に痔が小さくなるようにする事もできるのが特徴です。レーザーによって痔核の細胞は小さくなり、消滅します。しかし、レーザーは内核痔の中のICGのみに反応するため、痔疾の下にある括約筋や血管などには影響がないのが大きなメリットと言えます。

PPH法

日本にこの方法が導入されたのはそれほど昔のことではありませんが、19世紀初頭のイギリスで開発され。ヨーロッパを中心に一般的に広まっていた治療方法です。日本ではまだ歴史の浅い方法ですが、より有効な改善方法となるように、器具や使用方法等にも改良が色々と施されています。

特徴

サーキュプラー・ステープラーという自動縫合器を使い、大きく腫れてたるんでしまった内核痔を切除し、縫合します。肛門の内部を自動的に切り取り、縫い合わせるための器具といってもなかなか想像がつきにくいかもしれませんが、空気鉄砲のような形をした器具でホチキスのように留めて縫合します。切除と縫合を一気に行うことができるため、手術時間が短じかく術後の痛みも少ないため、短期間で日常生活に戻れる場合が多いのが特徴です。しかし、器具を装着した状態で自動的に縫合するため、内部の様子に合わせて細かく対応することが出来ないなどの問題点がいくつか指摘されています。

治療方法

肛門からサーキュプラー・ステープラーを挿入します。直腸入り口に出来た内核痔より奥の直腸壁を2cm程度ぐるっと切り取ります。この切り取った下の部分を引っ張り上げるように上の端と縫合します。この方法では、内核痔を丈夫に吊り上げるように縫合するため、たるんで肛門から脱出していた痔核奥にある筋肉などを傷つけずに改善することが出来ます。

ジオン法

中国で行われていた「消痔霊(しょうじれい)」という治療方法を日本で改良したのが「ジオン法」です。最近特に注目を集めている薬剤を使った治療方法で、以前から行われていた硬化療法の進化した形といえます。

特徴

MSDSという薬剤を主成分とした薬剤を使い、痔を硬くさせることで肛門から脱出して出血したり傷つかないようにする方法です。MSDSはミョウバンとも呼ばれているものでこれを含む薬剤を痔核に注入すると、細胞が繊維のように変化し硬化しまわりの組織とくっついて固定されます。注射器を使って薬剤を注入するだけなので手術時間は大変短く、程度によっては日帰りで行う事もできる野が特徴です。しかし、まだ症例がすくなく合併症などが起こる場合もあるので、日々改良が進められています。

治療方法

痔核を固定する器具を肛門内に挿入し、内核痔の中心部分に薬剤を注射します。治療方法としてはただこれだけですが、徐所に細胞が降下していくため疝痛が起こることが多く、痛み止めや排便を助けるための治療も同時に行われることが多いようです。一度ジオン治療を行った痔核に対しては他の治療方法に変更しにくいため、再発や他の痔疾症状が出た場合、同じような硬化療法やジオン法で治療することがあります。